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夏越の大祓

 

大祓は、正しくは「オホハラヘ」とよみ、宮中・神宮をはじめ全国の神社で毎年6月30日と12月31日に行われています。
自らの罪穢と社会の罪穢を祓い去り、清き明き心に立ち帰って後の半年を雄々しく各自の使命に精励し、心豊かな社会作りをするための祭儀です。
その起源は古く、祓除(ふつじょ)又は大解除(おおはらへ)と称し、災害疫病等事あるたびに随時行われていました。現在のように6月・12月の定期に行われるようになったのは、文武天皇の大宝元年(701)からです。
平安時代には大内裏の正面にあたる朱雀門前の広場に、親王以下百官が参集し、国民全般の罪穢を祓い除く行事が行われていました。
大祓詞は、先ず建国の由来を説き、かくて天皇の統治せられた国内に国民の過ち、犯せる罪穢が発生したならば、古伝による祓いの行事によって、これを払拭するのであります。即ち、天つ宮事以て天つ祝詞の太祝詞事を宣り、罪を祓つ物に付して川に流し、川から海に流し、そこから遠い沖合にある潮流の落ち合う潮の八百合に送り、更にそこから黄泉の国へ放棄するものと考えられていました。
大祓詞の原文は、延喜五年(905)編纂を始め、延長五年(927)に完成をみた。当時の法令の施行細則を示した『延喜式』五十巻の中の巻八「祝詞」に集録されています。宮中の祭祀を司る家柄の中臣氏が、大祓の儀式のときに宣読したので「中臣の祓」とも言われています。これができたのは、遠く天智天皇(661671)の時代と思われます。
大祓の壮大な構想と、流麗な文章はこれを唱するものに無限の感懐を覚えさせます。故に中世以降神道の経典と尊ばれ、これを読誦すれば、私心を去って、清き、明き、直き誠の心に立ち帰ることができ、神々に近づくことができ、神慮を和め奉ると共にあらゆる祈願の趣旨が適うと信ぜられ、百度祓・千度祓・万度祓などと称して、繰り返し唱えることが行われるようになりました。

 
大祓詞奏上
 
解縄をほどく



 当社では毎年、6月30日 午後2時より神事が執り行われます。
どなたでもご自由にご参列いただけます。




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